コンビニといえば、セブン、ファミマ、ローソン。
ひと口に「コンビニ」と言っても、会社ごとに特色や商品は違いますよね。
実は、「人力車」の業界も同じ。浅草だけでも10社以上が存在し、それぞれに特色があるんです。
では、人力車の業界リアルを、現役車夫の視点から。

僕は浅草で人力車を引いている現役車夫、Shunです。
浅草だけで10社以上!?|老舗から新興まで
「人力車って、1つの会社が独占しているんじゃないの?」
そう思う方も多いかもしれません。
でも実際には、浅草だけでも 10社以上。
一見すると昔ながらの業界に見えますが、
・老舗は30年ほど前のものから、
・新興だと数年前と、
活発な業界で、内情は意外と幅広いのです。
では、それぞれの会社には、どんな違いがあるのでしょうか。
規模で分かれる会社の特徴
会社の特徴を大きく分ける指標に、規模の違いがあります。
・数十人~100人規模で展開
・研修やマニュアルが充実
・メディア露出多い・ブランド力
・数人~十数人で展開
・代表との距離が近い
・自由度高め
大手と小規模では、従業員数が違うだけでなく、会社の仕組み、
さらには車夫の生き方や価値観も変わってきます。
大手の強みと人生観
大手会社は、
従業員の数が多く、会社の資本力が大きいため、
新人の研修や、メディアに多くの予算を割き、ブランド力が高い傾向。
実際、公のこととして、
・上司を相手とした研修1年以上
・月収100万超えの車夫
などの、メディアに出る情報は、ほぼほぼ大手会社の内の一社によるもの。
経営資源(ヒト・カネ・情報)が、ほんとに上手く回っている印象をうけます。
また、僕もお客さまに営業を行った際、
「○○(大手)会社に乗ります」と断られた経験が、
何度もあります。
ちなみに、Shunは小規模な会社に所属。
断られた際、何度か詳しく伺うと、「SNSでファンになって、前から乗りたかった!」
と楽しそうにおっしゃっていました。
小規模の自由と個性
一方、小規模な会社は、
従業員数が少なく、適材適所のような仕組みができていないため、
集客からご案内の流れを、その日の中で、個人で行う力が求められる傾向があります。
また、リソースの観点から、1人当たりの研修にかけられる時間が大手ほどは取れないため、
研修は早く終わる傾向があり、ガイド・ご案内の工夫は、車夫個人で磨き、自由度が高いことも特色です。
実際、僕の先輩には対照的な2人がいました。
・1人は、営業で使った言葉やお客さまの年齢・雰囲気を毎日ノートに記録し、集客の傾向を自分なりに分析。その結果、誰よりも日給が安定して、高かったA先輩。
・もう1人は、根っからのコミュニケーションお化けで、一度お客さまを乗せれば、高確率で延長やリピートを量産していたB先輩。
小規模な会社では、このように*分析で勝負する人*もいれば、*コミュ力一本で突き抜ける人*もいる。
このように、所属する会社の規模によって、車夫に求められる力、働き方の考え方も大きく変わってきます。
給与体系の違いで変わる車夫の働き方
会社の規模だけでなく、給与体系の違いによっても車夫の働き方は大きく変わります。
完全歩合か、時給(+歩合)か。
僕自身、時給から歩合に切り替わったときに覚悟が決まった経験があります。
(↓車夫の給料リアルについてはこちらの記事で詳しく解説しています🔗)
Shunの立ち位置
僕自身は、小規模な会社に所属していて、現在は完全歩合で働いています。
最初の3か月は時給制でしたが、その後歩合に切り替わり、今は自分の力でどこまでできるかに挑戦している立場です。
(↓1年間の挑戦の振り返りはこちらの記事で詳しく書いています。)
街との関わりとルールの変化
人力車の業界を語る上で欠かせないのは、
「浅草の街があってこそ、人力車がある」ということです。
車夫はただお客さまを乗せて走っているだけではありません。
雷門前や仲見世通りの近くには、待機場所や営業のルールがあり、
街の人々や観光客との共存の中で成り立っています。
寺社・神社の境内にもお邪魔させていただくことも多く、
そもそも浅草という文化が根付く土地がない限り、成り立たない仕事なのです。
時代とともに観光客の増減があり、ルールは少しずつ変化してきました。
安全のために待機エリアが制限されたり、地元の方の方の暮らしに配慮して走行ルートが調整されたり。
浅草の状況に合わせて、人力車の在り方も変化してきたのです。
だからこそ、車夫にとって「街とどう関わるか」は大切なテーマ。
ただ稼ぐだけでなく、街とともにある存在だという意識が求められる仕事です。